吉田松陰AIと話す

松陰の代表的な著作――何を、いつ、書いたか

松陰は30年の生涯で、多くの文章を残しました。 そのほとんどが、獄中や謹慎の日々に 書かれています。

主な著作を、時期と内容で見ていきましょう。

松陰の著作の特徴

松陰の著作には、はっきりした特徴があります。その多くが獄中や謹慎の時期に書かれていることです。

海外への密航に失敗して野山獄に入り、出獄後も謹慎を命じられ、最期は安政の大獄で処刑される。自由を奪われた時間が、松陰にとっては学びと執筆の時間になりました。約600冊を獄中で読んだという記録も残っています。

主な著作一覧

著作時期種別内容
講孟余話1855–56講義録・主著獄中で講じた『孟子』の解説。松陰の思想の集大成
幽囚録1855頃獄中作密航の顛末と海外事情の記録
野山獄文稿1855–獄中作獄中で書いた文章・書簡群
東北遊日記1852紀行東北遊学の記録。志を記した序文で知られる
士規七則1855塾則松下村塾の教育綱領
留魂録1859遺書処刑前日に門下生へ宛てた遺書
回顧録—自伝自らの来歴を振り返る記録

主著『講孟余話』

『講孟余話』は、松陰の主著です。野山獄や実家の幽室で『孟子』を講じた記録をまとめたもので、松陰の国家観・人間観・教育観が最もよく表れています。詳しくは『講孟余話』とはで扱います。

獄中作『幽囚録』と『野山獄文稿』

『幽囚録』は、密航事件の顛末を記した獄中作です。海外事情への関心と、攘夷の方針転換が読み取れます。『野山獄文稿』は、獄中で書いた文章・書簡をまとめたもの。この二つについては『幽囚録』・野山獄文稿とはで詳しく見ます。

紀行『東北遊日記』と塾則『士規七則』

『東北遊日記』は、22歳の東北遊学の記録です。その序文には、のちの松陰を貫く志が記されています。『士規七則』は、松下村塾の教育綱領。士として重んぶべきものを定めた短い文書です。『東北遊日記』は『東北遊日記』とはで扱います。

最期の『留魂録』

『留魂録』は、処刑の前日に書かれた遺書です。門下生への訓戒と、辞世の短歌が収められています。松陰の死生観を知るうえで欠かせない一冊です。詳しくは『留魂録』とはと死生観と『留魂録』で扱います。

まとめ

  • 松陰の著作は、その多くが獄中・謹慎の時期に書かれた
  • 主著は『講孟余話』。獄中で講じた『孟子』の解説
  • 獄中作に『幽囚録』『野山獄文稿』、紀行に『東北遊日記』、塾則に『士規七則』
  • 最期の遺書『留魂録』に、辞世と門下生への訓戒が残る

関連記事