こんな経験はありませんか?
- 目の前の作業をこなすだけで、意味を感じない
- 評価や給料のためだけに働いている気がする
- 「この仕事は誰の役に立っているのか」が見えない
仕事の意味が見えないとき、松陰は「何のため」という問いに立ち返りました。
松陰は仕事をどう捉えたか
松陰の仕事は、兵学者として国を守ることでした。松下村塾に伝わる「松下村塾聯」には、こうあります。
万巻の書を読むに非ざるよりは、寧んぞ千秋の人たるを得ん。 一己の労を軽んずるに非ざるよりは、寧んぞ兆民の安きを致すを得ん。
「自分の労を惜しむようでは、多くの人の安寧は実現できない」。仕事を、他人の役に立つことと結びつけています。松陰にとって仕事は、自分のためだけのものではありませんでした。
名誉や利益のためだと、続かない
松陰は、動機の質を重んじた人でした。『講孟余話』にこうあります。
初一念名利の為に初めたる学問は、進めば進む程其の弊著われ……遂に是れを掩うこと能わず。
「最初から名誉や利益のために始めた学問は、進むほど弊害が現れ、隠し通せない」。これは学問についての言葉ですが、仕事にも通じます。損得や見栄だけが動機だと、しんどいときに折れてしまう。逆に、志とつながった仕事は、苦しくても続けられます。
意味は「誰のため」で変わる
同じ作業でも、誰のため・何のためのものかが見えると、意味は変わります。
- この仕事は、誰の役に立っているのか
- 自分がここで果たしている役割は何か
- この仕事を続けることで、どんな未来につながるのか
松陰は、使命感をこう言い表しました。
此の事終えずんば、此の身息まず。
「この仕事が終わらない限り、この身は休まない」。ここまでの覚悟は、自分の損得からは生まれません。志があるからこそ、仕事が自分のものになるのです。
どう見つけるか
意味が見つからないときは、大きな志を掲げる必要はありません。まず、目の前の仕事が誰につながっているかをたどってみる。その積み重ねが、仕事と志を結ぶ線になります。
松陰は、仕事を志と切り離さず、学びと行動を重ねることで、その意味を深めていきました。
