ライフスタイルとは何か
アドラー心理学の基本概念がライフスタイル(lifestyle)です。
ライフスタイルとは、性格や生き方を指す概念です。
でも、一般的な「ライフスタイル」(生活様式)とは意味が違います。
アドラーの言うライフスタイルとは:
- 世界の見方
- 自分の見方
- 人生の戦略
これらを総称したものがライフスタイルです。
ライフスタイルの特徴
1. ライフスタイルは生まれつきではない
多くの人は「性格は生まれつき」と考えます。
でもアドラーは、ライフスタイルは自分で選ぶものだと説きました。
- 「私はこういう性格だから」→ あなたがそう選んだ
- 「生まれつき消極的で」→ あなたがそう選んだ
これは「あなたが悪い」という意味ではありません。
ライフスタイルは、幼少期の経験に基づいて、あなたが選んだものです。
2. ライフスタイルは幼少期に形成される
アドラーは、ライフスタイルは4〜5歳までに形成されると説きました。
幼少期の経験(家族関係、出生順位、身体的特徴など)に基づいて、子どもは自分なりの「世界の見方」「自分の見方」を形成します。
でも、それは無意識の選択です。子どもは意識的に選んでいるわけではありません。
3. ライフスタイルは変えられる
ライフスタイルは幼少期に形成されますが、変えられないわけではありません。
アドラーは言いました。
人間は変えられる
ライフスタイルは、自分で選んだものです。だから、選び直すことができます。
でも、それは簡単なことではありません。自分のライフスタイルに気づき、それを変更する勇気必要があります。
ライフスタイルの具体例
1. 「私は消極的だ」
現在のライフスタイル: 「私は消極的だ」
幼少期の経験: 過度に保護された、批判された、無視された
目的: 傷つかないために、挑戦を避ける
選び直し: 「私は慎重だ。でも、必要なときは挑戦できる」
2. 「私は怒りっぽい」
現在のライフスタイル: 「私は怒りっぽい」
幼少期の経験: 怒ることで要求が通った、怒ることで注目を集めた
目的: 他者をコントロールするために、怒りを使う
選び直し: 「私は感情豊かだ。でも、怒り以外の方法で伝えられる」
3. 「私は完璧主義だ」
現在のライフスタイル: 「私は完璧主義だ」
幼少期の経験: 完璧を求められた、失敗を許されなかった
目的: 失敗を避けるために、完璧を目指す
選び直し: 「私は丁寧だ。でも、完璧でなくてもいいと認められる」
ライフスタイルの変更
1. 自分のライフスタイルに気づく
まず大切なのは、自分のライフスタイルに気づくことです。
- 「私は〜だ」と思うとき、それはライフスタイルの表現
- 「いつも〜してしまう」パターンが、ライフスタイル
自分のライフスタイルに気づくことで、変更の可能性が見えます。
2. ライフスタイルの目的を理解する
次に、ライフスタイルの目的を理解することです。
- 「なぜ、このライフスタイルを選んだのか?」
- 「このライフスタイルで、何を守ろうとしているのか?」
ライフスタイルには、必ず目的があります。その目的を理解することで、別の方法が見えます。
3. 新しいライフスタイルを選ぶ
最後に、新しいライフスタイルを選ぶことです。
- 「別の見方はないか?」
- 「別の戦略はないか?」
ライフスタイルは、自分で選んだものです。だから、選び直すことができます。
ライフスタイルと人生の課題
アドラーは、人生には3つの課題があると説きました。
- 仕事の課題 — 職業的な人間関係
- 交友の課題 — 友人との関係
- 愛の課題 — パートナーとの関係
ライフスタイルは、これらの課題への取り組み方に現れます。
- 仕事の課題:どのように働くか
- 交友の課題:どのように友人と付き合うか
- 愛の課題:どのようにパートナーと関係するか
ライフスタイルを変更すると、これらの課題への取り組み方も変わります。
